借金体験談

借金体験談まとめ

わずか10年間以内で完済できた住宅ローンの借り換え体験記

50代 男 宮城県

住宅ローンを組んで、夢の新築マイホームを購入したにもかかわらず、不満だらけ

少し前の体験記となることをお許しください。

バブル崩壊が真実味を帯びてきた頃、私は当時住宅都市整備公団で分譲している土地が売り出されたので、冗談交じりで申し込んでみたところ、なんと80倍もの難関を突破し、当選してしまいました。

まさか、当たる訳がないと思っていたので、心の準備を何一つしていなかったのですが、この強運を逃したら次はないと勝手に思い込み、急遽マイホームを建てることとしました。

当時の価格で4,500万円のマイホームは、土地も広いし、東南の角地で立地条件も良く、ただ一つ少し通り抜ける車が多いことを除けば、十分すぎるほど満足できる家でした。

しかし、それは甘い考えでした。マイホームの後ろの道路を通り抜ける車は、早朝から深夜まで猛スピードで走り去って行くのです。その騒音の凄まじさには、入居1日目で大ショックでした。

自分は取り返しのつかないことをしてしまったと悔やんでも悔やみきれませんでした。

その後2重サッシにしたりして、我慢してきましたが、一度しかない自分の人生をこのまま我慢して生きて行くだけでいいのだろうかという気持ちが、どんどん膨らんでいき、やがて抑えることができなくなっていきました。

そんなある日のことです。市内でもっともお屋敷町といわれる団地の隣りに造成する団地があり、見に行ったところ、いつの間にか迷い込んでしまい、そのお屋敷町に最後の分譲地が残っていることを発見し、その土地に一目ぼれしてしまいました。

都会の喧騒がまったく聴こえない奥まった閑静な住宅街で、驚きました。土地の価格だけでもと価格を見ると、4,200万円という高値で、とうてい手が出せないとあきらめようとしましたが、その場所がどうにも夢にまで出るほど恋焦がれてしまいました。

そして、家内に頭を下げ、人生で最後の1回のわがままを許してもらいました。

捜し求めた理想の土地を買うのに不動産ローンを組んだ

もちろん資金に余裕はないので、銀行では、不動産ローンを組むこととなりました。ようやくマイホームの完済が終わったばかりなのに、新たに3,000万円の借金となりました。

幸い我が家は、共働き世帯なので、それこそ爪に火を灯し、塩を舐め舐め、節約に次ぐ節約を繰り返し、なんとか3年で1,000万円を貯める頃ができたので、3年後に住宅を建築することとしました。

住み替えし、改めて住宅ローンを組んだら、とんでもない額になってしまった

夢がどんどん膨らんでしまい、最終的には延べ床面積が201平方メートルの家となってしまい、価格も4,500万円となってしまいました。

新たに3,500万円のローンでは、二重のローンになってしまうため、まず不動産ローンの3,000万円を別の銀行で借り入れて一括返済し、その銀行で、3,000万円と新たに借り入れする3,500万円を合わせて、6,500万円の住宅ローンを組むこととしました。

今考えてみても、ものすごい借金をしたものだなとぞっとします。

これだけ借り入れした理由としては、前に住んでいたマイホームを売却すれば、相当ローンを減らせると考えたからです。

しかし、前の家はなかなか売れず、結果的に売却するまで2年間を要しました。その間、動悸が激しくなり、循環器病院へも通院するところでした。

前の住宅を売却でき、なんとか住宅ローンを返済した

しかし、結果的には前の家を2,580万円で売却でき、住宅ローンが劇的に減ってからは、心も身体も落ち着き、わずか10年間以内で完済することができました。

もちろん、自動車も買い替えせず、旅行にも行かず、背広の新調も禁止など耐乏暮らしを続けてきたおかげだと思います。
もう二度とやれといわれてもできません。